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注意。以下に記述した内容が絶対だという自信はありません。


2011.1.21 18:20 Ver.1

話し合いが平行線を辿る原因として考えられるもの
・主語や対象、目的が明確でない
・誤解が生じている、または固定観念にとらわれている

まず議論に移る前に、その掲示板やブログなどの「場」を提供している管理者・サーバの提供者(個人の場合もあれば、会社の場合もある)に迷惑がかからないように注意してください。人の名誉を傷つける発言や過剰な投稿は新たな諍いやシステムトラブルを生み、訴訟・賠償問題にまで発展しかねません。

1.あなたの常識を捨ててください
インターネット上での議論だと、相手の場所・文化・嗜好・感情・表情・仕草などが伝わらないことが起こり得ます。まず自身が持っている「常識」を捨てて、議論に臨んでください(日本語を使っているからといって、相手が日本人だとは限らない)。 「当然」「もちろん」「常識」「言わなくてもわかるでしょ」などという表現は避けてください。

2.可能であれば目的を明記してください
賛同が欲しいのか、解決策が欲しいのか、報告なのか、連絡なのか、確認なのかを予め明記しておいたほうが相手がどうすれば良いのかがわかりやすいと思います。

3.議論には時間が必要です
課題を細分化し、ひとつひとつ確認していきましょう。「まず〜という点にはご納得いただけますでしょうか」または「ご存知ですか」など。理解を示してもらえた場合、まずそのことに感謝を示し、次の議論に移ります。
自分も相手も落ち着いた状態で話し合いを進めるためには急いてはいけません。相手が突然ネットに繋げられなくなることも起こり得ますので、数日間は待ってみてください。相手が話し合いを拒む選択肢をこともありますが、それで「言い負かした」「勝った」と思うのは早計ではないかと私は思います。議論は勝ち負けではなく、相手の言い分を知り、自分の意見を伝えて新しい考えや方法を生み出したり、互いが納得する解決策を見出す場ではないでしょうか。

4.絶対的な物言いは避けてください
「あなたの言い分は正しい」「間違っている」「それはおかしい」「間違っていない」「理解できない」「誰でも」「社会通念上」「一般的に」「それはあなたが〜だからだ」など、絶対的な正誤を決める言い方や排他・中傷に繋がる物言いは争いに発展しかねないので、議論においては避けたほうが望ましいでしょう(雑談において話の種として使う分には問題が無いと思いますが)。代わりに「○○さんが言った〜という意見、私も支持します」や「私も同じ意見です」という支持・不支持を明確にするような言葉を使ったほうが後々問題に発展しにくいと私は考えます。「〜は私の考えと違う」など「相違」を表す意味での「違う」という言葉でしたら問題ないでしょう。
「もしかしたら〜ということもあるんじゃないか」という可能性だけの提示で相手を納得させるのは難しいでしょうね。「ではどうしたら良いのか」という返答が来ることを考えて、起こりうる可能性への対処法(〜かもしれないので、〜したほうが良いのではないでしょうか)などを付け加えたほうが相手も意見が出しやすいのではないでしょうか。

5.根拠を示す際に気をつけて欲しいこと
まず、情報はいくらでも改竄ができるということを念頭に置いてください。
新聞や本で見たこと、ネットの記事、伝え聞いた話が真実とは限りません。専門家も報道者も間違えることがあります。ネットの記事であれば管理・運営者以外によって書き換えられることもあります。
国際的に決められていること、憲法や法律を持ち出して相手を納得させる方法もあるかもしれませんが、法解釈によってはどうとでもとれるものもありますし、定められたものには必ず「例外」が存在するので、その点は考慮しておきましょう。「違憲」という言葉がありますし、「違憲立法審査」というものもあるようなので。
「統計情報」を使う場合は、「その統計がどこでどのようにとられたのか(標本抽出に偏りが発生していないか)」「資金提供者にはどんな人がいたのか」「誤解を招きかねない表現がされていないか」という議論の余地があることに注意してください。数値の提示ではなく、「〜という人がいた」「私が〜という方法で〜について試してみたら〜だった」「〜と思った」という「起こったことの提示」にとどめたほうが望ましいと私は考えます。思ったこと、起こったことは、無かったことにはならないので。
「私の周りではみんな〜だけど」という言葉は、「あなたがどこに住んでいて、どんな人から得た情報なのか」という情報を付与することが望ましいと私は考えます。それを全て説明するのが難しいのであれば、そういった言葉は使わないことをお勧めします。

6.感覚には個人差があります
感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)には個人差があり、耐性や体内物質、体調によって変わるので「共感を得たい」という目的以外で使うことは望ましくないと私は考えます。

7.多数決の問題点
規則などを決める時に多数決を取る場合もありますが、全てを多数決で決めるとなると話は違ってくると私は思います。たとえそれで何かを決めたとしても、「たまたまその場に居合わせた人の支持の多さ」であり、「その内容が正しい」こととはまた別の話になるのではないでしょうか。

余談になりますが、「正しい」「間違い」に関する私見をまとめたものがこちらになります。

川原 純一(かわはら じゅんいち)


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